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国際シンポジウム

【満員御礼】 国際シンポジウム

9月28日(木)

13:00〜16:00

  • 日英同時通訳付
  • 手話通訳あり
  • 事前登録制
  • 有料

【プログラムNo.1】 高齢者の家族介護の現状とその支援について~ヤングケアラーやダブルケアなどの課題を考える

【シンポジスト】
①イギリス/マデレーン・スター氏 ケアラーズUK 事業開発・イノベーション担当ディレクター
②日本/堀越 栄子氏 日本女子大学家政学部教授、一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事
【チューター】
塚田 典子氏 日本大学商学部教授、一般財団法人保健福祉広報協会理事

開催日時 2017年9月28日(木) 13:00~16:00
会場 東京ビッグサイト会議棟6F
参加 介護に関する課題や政策・制度に関心のある方であれば、どなたでも参加いただけます。
趣旨  2016年、日本の総人口は1億2,684万人であり、減少期を迎えています。2029年には総人口が1億2,000万人を下回り、その後も減少を続け、2053年には9,924万人となり、2065年には8,808万人になると推計されています。
 他方、総人口は減少する中で高齢者人口は増加し、2016年、65歳以上の高齢者人口は3,459万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も27.3%となりました。2036年には高齢化率は33.3%となり、2065年には38.4%に達して、国民の約2.8人に1人が65歳以上の高齢者となる社会が到来すると推計されています。
 このように高齢化が進展する中、介護を必要とする高齢者も増え続けており、地域包括ケアシステムの構築を通じて、できる限り住み慣れた地域や在宅での介護や予防を重視する取り組みがすすめられています。
 しかしその一方で、施設でも在宅でも適切な介護サービスが受けられない高齢者や老老介護、育児・子育てと介護の両方を担うダブルケア、介護離職、また家族介護の担い手となっているヤングケアラーの問題なども指摘されてきています。
 そこで本シンポジウムでは、要介護高齢者などの家族介護と介護者支援の取り組みについて、先駆的な実践を展開しているイギリスから講師を招き、その現状と展望、また日本の現状についての議論を踏まえ、今後のあるべき取り組みを考察します。
参加費 1,000円(税込)
参加申込方法 下の「シンポジウムの申し込みはこちら」から事前にお申込ください。 定員(280名)になり次第締め切らせていただきます。

第一部 講演 13:00〜14:45

1.イギリスからのレポート(マデレーン・スター氏/ケアラーズUK 事業開発・イノベーション担当ディレクター)

マデレーン・スター氏

 イギリス人の寿命は延びている。しかし、健康的に長生きする人よりも、何らかの介護やサポートを必要とする高齢者の数がはるかに多いとされている。
 イギリスの国民保健サービスは、原則として受診時は無料であるが、成人ソーシャルケア、在宅ケアやレジデンシャルホーム、ナーシングホームでの入所介護、また地域コミュニティが提供する公的自立支援を受けるには、ミーンズテスト(資産調査)で、支援ニーズと支援資格(経済状況)の査定を受ける必要がある。
 ソーシャルケアの財源は年々減額されるため、受給できるサービスは徐々に少なくなっている。そのため、高齢者は自分自身の財産と家族に頼るしかないのが現状である。また、支援のない介護者が、健康的、経済的、社会的に多大な負担を強いられていることを受け、政府は介護者支援のための新しい法律を制定した。2014 年介護法(The Care Act 2014)は、それまでの介護法に代わり、介護者に重要な新しい権利を付与した。介護者支援法は、柔軟な働き方や介護者であることを理由にした差別・ハラスメントの禁止などで介護者の権利を保障している。
 しかし、この法律の潜在的な有効性は、ソーシャルケアの圧力と給付制度の改訂(削減)に押し切られてしまっている。介護対象者への柔軟な公的支援が不足しているために、勤務時間を減らしたり、離職したりせざるを得ない介護者が数多くいる。
 新イギリス政府は、成人ソーシャルケアと介護者支援策を見直すことを発表した。今後、介護問題の危機をどのように解決するかといった課題に対処していかなければならない。

2.日本からのレポート(堀越 栄子氏/日本女子大学家政学部家政経済学科 教授)

堀越 栄子氏

 誰もが介護する・される時代となっており、老老介護、働き盛り介護、ヤングケアラー、シングルの娘・息子介護、男性介護、老障介護、ダブル・ケアなど、多様な介護・介護者が出現している。
 しかしながら、今日、介護者は、心身の健康、生活の安定、将来の見通しに不安を抱えており、社会的に孤立している人も多い。虐待、自殺、殺人・心中を引き起こすまで追い詰められている現状もある。
 一方、被介護者を支援する制度政策に比べ、介護者個人では解決できないさまざまな困難に対して、社会的な支援は不十分である。
 そこで、本シンポジウムではまず、ヤングケアラー、働く介護者、育児と介護を担う介護者など、さまざまな介護者の実情を理解したい。
 次に、介護者の支援ニーズに着目し、職場や市民団体、国・自治体の介護者支援の取り組みを概観する。
 最後に、介護する人・される人の両当事者がともに尊重され、介護者の社会参加(学業、仕事、交流、ライフイベントなど)を保障する地域包括ケアシステムや、ともに生きる社会づくりについて考えたい。

第二部 質疑応答 15:05~16:00

質疑応答(チューター:塚田 典子氏/日本大学商学部教授)

シンポジウムの申込は締め切りました